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あまり時間がないのでここだけ更新しています。 その日書いた分をまとまりなく記事にしています。 ある程度まとまったらHTMLにする予定です。
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「警察? 何の用ですか」
 冷静ぶってみる。いや、もちろんぶらなくても冷静なんですけども。
「とぼけるなよ。心当たりはあるんだろう?」
「現行犯でもないし、逮捕状もない」
 今この瞬間の身の潔白なら自信がある。
 あ、そうでもない。携帯の削除済みデータがあった。人間の丸焼き画像。アレが来た時点で水没でもさせて、新しい携帯を買えばよかった。
 そんな風に公開するのは実際に逮捕されてしまってからでも別に遅くない。
 突き出された警察手帳を眺めながら、一瞬の間に色々と考え込んだ。
 どうも、この警察という団体が苦手だ。嫌いでもないし、彼らがなければ今のおれは生きていないわけだし、つまりあらゆる意味で恩人らの集団なわけなんだけど。
 引け目を感じる。負い目じゃない。引け目だ。
「馬鹿だな」
 男は笑った。慈愛を含んだ苦笑いだった。それで急に大人びた。元々、どう見ても大人だが。
「お前はな、現行犯だ」
「は?」
 その苦笑いで思い出した。こいつとは、数日前の深夜に会った。早朝と言うべき時間か? 事実上犯罪幇助を行っていたにも関わらず、善良な第一発見者として事情調子を受けた時だ。深夜の住宅街側の森林における、あーちゃん被告による死体遺棄事件について。
 記憶の通り、つり目で顎の細い、精悍だか喧嘩っ早そうな顔立ち。苦虫を噛み潰したような顔で、壁を背に仁王立ちしていた。一言も発さなかった。ほかの刑事たちよりも若いなと思った覚えがある。それだけ。
「何やったんだよ」
 勘右衛門が、予想通りの浮ついた声で話に割り込んで来る。
 おれは思わず、といった風に、自分の両手を開いたり閉じたりしながら眺めた。返り血でも付いてんじゃないかっていう、そんな感じで。
 もちろん付いていない。

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