あまり時間がないのでここだけ更新しています。
その日書いた分をまとまりなく記事にしています。
ある程度まとまったらHTMLにする予定です。
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今更なんですけどミステリーって書くの難しいですね!
ちゃんとミステリーじゃなくてミステリー風のなんかなんですけど
なんか
話の流れとか、設定とか、考えてても
一応固めていても
どの時点でどの情報を出しておくかっていうのも考えないといけない
今更にも程があるっていう
あー
また書きなおしか?
頭から書くか
そういうことするから書き終わらない
ちゃんと情報量マップ的なのを形にしておくべき?
行き当たりばったりはだめですね
ミステリー作家さんとか、どんな感じにプロット立ててるんだろうか
絶望先生のは時系列マップとか
人物の把握してる情報についてとか
どの話で何を開示したかとか
どのエピソードでどの情報を明かすかとか
多少書きだしていた
あれが必要ですねあれが
ていうか可符香が……
今後私は大ダメージを受ける気がする
絶対に大ダメージを受けると思う
最終巻を待って
それから
考えます……
落ち着いて
simplenoteというサービスを使ってAndroidで書いていますが
Androidは不安定だ
レスポンスの関係で文字入力ががさーっとできないし
がさーっと
歩きながらでも書く方法はないでしょうか
歩きながら書きたいんです
歩いている時が一番目思考が捗ることに気がついた
道とか歩きながらは書いてないです
部屋の中で運動しながら書いています
体を動かすと脳が動く
ウォーキングマシーンの購入を結構本気で考えているのですが
あれって歩いたり走ったりしながら携帯とか操作してても安全かな?
書いた分は更新しようと思ったけど
やっぱり色々大幅に書きなおそうかと考えなおしたので
また今度
更新の遅いサイトになってしまいました
書いてるんですがね
いや、むしろどんどん書くそばから更新したり途中から書き直したり適当にやってもいいのではないか
どうせ自分のサイトですしね
完成品じゃないと載せられないという決まりはないし
どうしよ
とりあえず
少しですけど
書いてあってデータ残ってる分下に
多分また書きなおすんですけど
サイトの賑やかしにはなるだろうか
少ないなー
六、熱血新米刑事のストーキング講座
後をつけている?
ありがたい忠告だけど、それは全く何の役にも立たなかった。何しろ善良な一市民としては、そのストーカーへ対処する術がない。
しかも相手は行動に移すのが早かった。
そいつは校門前で仁王立ちに待ち構えていた。一目でそうとわかったのは、そいつはおれを見るなり、視線を逸らさずにじっと睨みつけてきたからだ。校門に向かって歩いていたおれから全く視線を逸らさない。
見た目にはごく普通の若者のジーンズに灰のジャケット。ごく普通の若者に後を付けられる覚えはないが、ごく普通の若者に変装できる職業の人間、ならば心当たりがあった。面倒な話。
そいつは無視して通り過ぎようとしたおれの肩を重たい力でむんずと掴んだ。
痛い。素人の力ではないのは馬鹿にでも判るわけで。振り向き様に思わず睨み返したのは、印象が悪い行為だっただろう。失敗した。
そいつは胸元から素早く黒い手帳を取り出し、向き直ったおれの顔に殴りつけるように突き出した。それはまるで、とっておきの必殺技だと言いたげな感じ。ちょっと得意げに正義に燃えた顔つきだ。子供みたいに。
吹き出したりしたら、更に印象は悪くなるだろう。堪えた。
「警察だ」
と、怒ったように手短に、しかしやはり得意げな薄ら笑いを隠しきれずに、そいつは自己紹介をすませた。
横で勘右衛門が口をあんぐり開けて動作停止している。どうせ直ぐに、面白くなってきたなんて言い出すだろう。
「警察が何のご用ですか」
冷静ぶってみる。いや、ちゃんと冷静ですけども。
「とぼけるな。心当たりがあるんだろう?」
「逮捕状もないし、現行犯でもない」
身の潔白には自身がないけど。
目の前に突き付けられっぱなし警察手帳は普通に考えて本物だろう。偽造がバレれば処罰を受ける物なんだから、偽物とは思えない。白昼堂々馬鹿なイタズラをするような奴はそういない。つまりこの小さな四角はこの男の証言を裏付けるには十分な物品で、間違いなく彼は警察だそうだ。
でもそれしかない。無抵抗な所をいきなり掴みかかったりしたら、こいつの方が法的に不利なはずなんだけど。
「いいや、現行犯だ」
「は?」
あ、思い出した。こいつ、昨日の深夜にも会ったな。今日の早朝か。事情聴取の時。つり目で顎の細い、精悍だか喧嘩っ早そうな顔立ち。ほかの刑事たちよりも若いなと思った覚えがある。それだけ。
「何やったんだよ」
勘右衛門が、予想通りの浮ついた声で話に割り込んで来る。
おれは思わず、といった風に、自分の両手を開いたり閉じたりしながら眺めた。返り血でも付いてんじゃないかっていう、そんな感じで。
もちろん付いていない。
「まだ、新しい死体は出てないでしょう」
「そんなことはわかっている! 本当に……あいつが言ってた通り、人を食ったようなやつだ」
「人を殺したことはありますけど、食べちゃいないですよ」
「知っている! おれはお前の戯言を聞きに来たんじゃない」
知っているのか。嘘なのに。
「で、おれは今度は一体どんな犯罪を犯したんですか?」
男は肩を落として大きくため息を吐き、しょうがないやつだ、聞こえるようにぼやいた。
「捜索願が出てるんだよ、家出少年」
信じられないようなことを言った。
親の話。
子供の頃、罪も無い少年少女の頭を金属バッドで殴打して誘拐監禁虐待のワンセットが趣味の犯人に監禁されていた頃。おれの父親は何も知らずにのうのうと生きていた。
やがて逃げ出してきた自分の子供を見て、奴は大いに困惑した。非常に迷惑そうだった。嫌悪感すらあった。おれにはそうであるように見えた。
母親は奴の元からとっくの昔に失踪していて、女の行方も、生死も、子供のこともだいたい忘れ去っていたから、だろう。
それでも奴がこの糞ガキの親だと特定されてしまった手前、引き取って養育せざるを得ない。奴は両親――つまりおれの祖父母との縁はとっくに切れてしまっているとかで、いよいよもって迷惑千番のようだった。
だからまあ、おれは一つ親切心を出して、先週辺りから家出してみているっていう話だ。これは不完全な嘘だけど。
仮におれの証言を信じるとして――すると矛盾が生じる。奴がおれを探す理由。
いなくなって、喜んでいるのが筋だろう。
男は無闇に爽やかに笑いながら、おれと勘右衛門を席に座るよう促した。
あの駅前のファミレスだ。昨晩、深夜徘徊のち死体遺棄を行うあーちゃんをストーキングしていた際に通りすがった店。注文を取りにきたウェイトレスは、おれの記憶違いでなければ、目撃者の片割れだった。今日もこれから深夜まで勤務なのだろうか。その前に、警察に呼ばれるかもしれないが。
「ご注文は?」
「コーヒー。兵助、お前は」
名乗ってもいないのに馴れ馴れしく名前を呼ばれた。おれはまだこいつの名前を聞いていない。理不尽に思う。
「何でもいいですよ。奢っていただけるんでしょう?」
「はッ」
口のと眉の片方を釣り上げて短く笑った。わずかに、苛立たせるのに成功したらしい。
「お前、顔の割に父親とは大違いだな。いや、いいさ、コーヒーもう一つ」
「あとハンバーグセット一つ」
「コーヒーをお二つ、ハンバーグセットお一つ」
ウェイトレスは面倒臭そうに復唱すると、妙な三人連れを素早く一瞥した後、無言で立ち去っていった。田舎らしい適当な店員教育だ。
「あ、ちょ、ちょつと」
当惑した弱い声で男は彼女を呼び止めようとしたが、田舎のファミレスってのは非常に賑やかなものでして、深夜シフト明けのウェイトレスには届かなかった。
女の背中に縋って曖昧に伸ばした男の手の行き場がない。
「もっと声張り上げないと駄目っすよ」
「押しが弱いんですね、警察官の割には」
「おれが警察だとか職業がなんだとか押しが強いとか弱いとか関係ないだろうが! 何なんだお前は!」
「ら?」
一応聞き返してみた。
「ら? は? 何だ?」
「複数形じゃなくて良いんですか」
「つまりさ、兵助、こいつはお前の正体を知っているから疑問系の必要がないわけだ」
「まあ、そうなんだろうけど」
「名推理?」
「そんなのは事件の関係者を小部屋に集めてからやるもんだ」
「その日は近いな、この流れで行くと」
呆れ切った顔でやりとりを眺めていた男が、深くため息を吐いた。
「そう、そうだ、お前だ。お前だよ。お前は誰なんだ。何で付いてきたんだ。何でよりにもよって一番高いメニューなんだ!」
「一番でもないですよ。上から四、五番目ぐらい」
「お前な、公務員っつってもな、おれみたいな下っ端は悲しいぐらい薄給なんだぞ!」
「あ、奢ってくれるんですかぁ。なんだか知らないけど、ご馳走様です」
あ、怒っている。俯き気味になった顔の筋肉が小刻みに痙攣している。机の上に乗せた右の拳が固く握られている。
この人、見た目通りかなり気が短いな。
「何なんだよいったい」
目の前に二人も人間が存在するというのに、独り言を言った。
「まあ、このくらいの年齢のガキなんて基本生意気なものなんですから、本気にならないほうがいいですよ」
「どんなフォローだよ」
「はぁ」またため息を吐いた。「で、そっちの少年、君は誰で、何で付いてきたんだ」
「黙秘権が――」
「こいつは尾浜勘右衛門って名前で、同じ高校のおれの友達でクラス委員長で、住んでるのは学校から徒歩二十分ぐらいの」
「ちょっと久々知くん、人の個人情報を勝手に開示しないで」
「友達、ってのはわかったよ。何でついてきたんだ」
「野次馬精神から」
「そんなにばっさり切り捨てないでよ。そもそも移動するのを提案したのはおれなんだからね」
確かに校門前で警察と長話したくないってのには同意したけど。出来ればこのファミレス以外がよかった。意味などない、なんとなく、だけど。おれは通報までは昨晩誰にも目撃されてない筈だからね。あーちゃん以外には。
「だから話に入り込む権利があると? ひどい理屈だ」
「そんなつもりじゃないですよ、お巡りさん。おれは、ま、立会人、オブザーバー」
「野次馬、通りすがり、他人、第三者」
「そんな所。何かあったとき、目撃証言が必要でしょ」
勘右衛門はまるで意味のない御託を並べる。その口ぶりだと、まるでおれが何かをやりとげてしまうのを期待しているように聞こえる。おれ自身に後ろぐらいところがあるからそう聞こえるのだろう。
まだ名乗ってないけど食満です
名乗るタイミング逃した
ちゃんとミステリーじゃなくてミステリー風のなんかなんですけど
なんか
話の流れとか、設定とか、考えてても
一応固めていても
どの時点でどの情報を出しておくかっていうのも考えないといけない
今更にも程があるっていう
あー
また書きなおしか?
頭から書くか
そういうことするから書き終わらない
ちゃんと情報量マップ的なのを形にしておくべき?
行き当たりばったりはだめですね
ミステリー作家さんとか、どんな感じにプロット立ててるんだろうか
絶望先生のは時系列マップとか
人物の把握してる情報についてとか
どの話で何を開示したかとか
どのエピソードでどの情報を明かすかとか
多少書きだしていた
あれが必要ですねあれが
ていうか可符香が……
今後私は大ダメージを受ける気がする
絶対に大ダメージを受けると思う
最終巻を待って
それから
考えます……
落ち着いて
simplenoteというサービスを使ってAndroidで書いていますが
Androidは不安定だ
レスポンスの関係で文字入力ががさーっとできないし
がさーっと
歩きながらでも書く方法はないでしょうか
歩きながら書きたいんです
歩いている時が一番目思考が捗ることに気がついた
道とか歩きながらは書いてないです
部屋の中で運動しながら書いています
体を動かすと脳が動く
ウォーキングマシーンの購入を結構本気で考えているのですが
あれって歩いたり走ったりしながら携帯とか操作してても安全かな?
書いた分は更新しようと思ったけど
やっぱり色々大幅に書きなおそうかと考えなおしたので
また今度
更新の遅いサイトになってしまいました
書いてるんですがね
いや、むしろどんどん書くそばから更新したり途中から書き直したり適当にやってもいいのではないか
どうせ自分のサイトですしね
完成品じゃないと載せられないという決まりはないし
どうしよ
とりあえず
少しですけど
書いてあってデータ残ってる分下に
多分また書きなおすんですけど
サイトの賑やかしにはなるだろうか
少ないなー
六、熱血新米刑事のストーキング講座
後をつけている?
ありがたい忠告だけど、それは全く何の役にも立たなかった。何しろ善良な一市民としては、そのストーカーへ対処する術がない。
しかも相手は行動に移すのが早かった。
そいつは校門前で仁王立ちに待ち構えていた。一目でそうとわかったのは、そいつはおれを見るなり、視線を逸らさずにじっと睨みつけてきたからだ。校門に向かって歩いていたおれから全く視線を逸らさない。
見た目にはごく普通の若者のジーンズに灰のジャケット。ごく普通の若者に後を付けられる覚えはないが、ごく普通の若者に変装できる職業の人間、ならば心当たりがあった。面倒な話。
そいつは無視して通り過ぎようとしたおれの肩を重たい力でむんずと掴んだ。
痛い。素人の力ではないのは馬鹿にでも判るわけで。振り向き様に思わず睨み返したのは、印象が悪い行為だっただろう。失敗した。
そいつは胸元から素早く黒い手帳を取り出し、向き直ったおれの顔に殴りつけるように突き出した。それはまるで、とっておきの必殺技だと言いたげな感じ。ちょっと得意げに正義に燃えた顔つきだ。子供みたいに。
吹き出したりしたら、更に印象は悪くなるだろう。堪えた。
「警察だ」
と、怒ったように手短に、しかしやはり得意げな薄ら笑いを隠しきれずに、そいつは自己紹介をすませた。
横で勘右衛門が口をあんぐり開けて動作停止している。どうせ直ぐに、面白くなってきたなんて言い出すだろう。
「警察が何のご用ですか」
冷静ぶってみる。いや、ちゃんと冷静ですけども。
「とぼけるな。心当たりがあるんだろう?」
「逮捕状もないし、現行犯でもない」
身の潔白には自身がないけど。
目の前に突き付けられっぱなし警察手帳は普通に考えて本物だろう。偽造がバレれば処罰を受ける物なんだから、偽物とは思えない。白昼堂々馬鹿なイタズラをするような奴はそういない。つまりこの小さな四角はこの男の証言を裏付けるには十分な物品で、間違いなく彼は警察だそうだ。
でもそれしかない。無抵抗な所をいきなり掴みかかったりしたら、こいつの方が法的に不利なはずなんだけど。
「いいや、現行犯だ」
「は?」
あ、思い出した。こいつ、昨日の深夜にも会ったな。今日の早朝か。事情聴取の時。つり目で顎の細い、精悍だか喧嘩っ早そうな顔立ち。ほかの刑事たちよりも若いなと思った覚えがある。それだけ。
「何やったんだよ」
勘右衛門が、予想通りの浮ついた声で話に割り込んで来る。
おれは思わず、といった風に、自分の両手を開いたり閉じたりしながら眺めた。返り血でも付いてんじゃないかっていう、そんな感じで。
もちろん付いていない。
「まだ、新しい死体は出てないでしょう」
「そんなことはわかっている! 本当に……あいつが言ってた通り、人を食ったようなやつだ」
「人を殺したことはありますけど、食べちゃいないですよ」
「知っている! おれはお前の戯言を聞きに来たんじゃない」
知っているのか。嘘なのに。
「で、おれは今度は一体どんな犯罪を犯したんですか?」
男は肩を落として大きくため息を吐き、しょうがないやつだ、聞こえるようにぼやいた。
「捜索願が出てるんだよ、家出少年」
信じられないようなことを言った。
親の話。
子供の頃、罪も無い少年少女の頭を金属バッドで殴打して誘拐監禁虐待のワンセットが趣味の犯人に監禁されていた頃。おれの父親は何も知らずにのうのうと生きていた。
やがて逃げ出してきた自分の子供を見て、奴は大いに困惑した。非常に迷惑そうだった。嫌悪感すらあった。おれにはそうであるように見えた。
母親は奴の元からとっくの昔に失踪していて、女の行方も、生死も、子供のこともだいたい忘れ去っていたから、だろう。
それでも奴がこの糞ガキの親だと特定されてしまった手前、引き取って養育せざるを得ない。奴は両親――つまりおれの祖父母との縁はとっくに切れてしまっているとかで、いよいよもって迷惑千番のようだった。
だからまあ、おれは一つ親切心を出して、先週辺りから家出してみているっていう話だ。これは不完全な嘘だけど。
仮におれの証言を信じるとして――すると矛盾が生じる。奴がおれを探す理由。
いなくなって、喜んでいるのが筋だろう。
男は無闇に爽やかに笑いながら、おれと勘右衛門を席に座るよう促した。
あの駅前のファミレスだ。昨晩、深夜徘徊のち死体遺棄を行うあーちゃんをストーキングしていた際に通りすがった店。注文を取りにきたウェイトレスは、おれの記憶違いでなければ、目撃者の片割れだった。今日もこれから深夜まで勤務なのだろうか。その前に、警察に呼ばれるかもしれないが。
「ご注文は?」
「コーヒー。兵助、お前は」
名乗ってもいないのに馴れ馴れしく名前を呼ばれた。おれはまだこいつの名前を聞いていない。理不尽に思う。
「何でもいいですよ。奢っていただけるんでしょう?」
「はッ」
口のと眉の片方を釣り上げて短く笑った。わずかに、苛立たせるのに成功したらしい。
「お前、顔の割に父親とは大違いだな。いや、いいさ、コーヒーもう一つ」
「あとハンバーグセット一つ」
「コーヒーをお二つ、ハンバーグセットお一つ」
ウェイトレスは面倒臭そうに復唱すると、妙な三人連れを素早く一瞥した後、無言で立ち去っていった。田舎らしい適当な店員教育だ。
「あ、ちょ、ちょつと」
当惑した弱い声で男は彼女を呼び止めようとしたが、田舎のファミレスってのは非常に賑やかなものでして、深夜シフト明けのウェイトレスには届かなかった。
女の背中に縋って曖昧に伸ばした男の手の行き場がない。
「もっと声張り上げないと駄目っすよ」
「押しが弱いんですね、警察官の割には」
「おれが警察だとか職業がなんだとか押しが強いとか弱いとか関係ないだろうが! 何なんだお前は!」
「ら?」
一応聞き返してみた。
「ら? は? 何だ?」
「複数形じゃなくて良いんですか」
「つまりさ、兵助、こいつはお前の正体を知っているから疑問系の必要がないわけだ」
「まあ、そうなんだろうけど」
「名推理?」
「そんなのは事件の関係者を小部屋に集めてからやるもんだ」
「その日は近いな、この流れで行くと」
呆れ切った顔でやりとりを眺めていた男が、深くため息を吐いた。
「そう、そうだ、お前だ。お前だよ。お前は誰なんだ。何で付いてきたんだ。何でよりにもよって一番高いメニューなんだ!」
「一番でもないですよ。上から四、五番目ぐらい」
「お前な、公務員っつってもな、おれみたいな下っ端は悲しいぐらい薄給なんだぞ!」
「あ、奢ってくれるんですかぁ。なんだか知らないけど、ご馳走様です」
あ、怒っている。俯き気味になった顔の筋肉が小刻みに痙攣している。机の上に乗せた右の拳が固く握られている。
この人、見た目通りかなり気が短いな。
「何なんだよいったい」
目の前に二人も人間が存在するというのに、独り言を言った。
「まあ、このくらいの年齢のガキなんて基本生意気なものなんですから、本気にならないほうがいいですよ」
「どんなフォローだよ」
「はぁ」またため息を吐いた。「で、そっちの少年、君は誰で、何で付いてきたんだ」
「黙秘権が――」
「こいつは尾浜勘右衛門って名前で、同じ高校のおれの友達でクラス委員長で、住んでるのは学校から徒歩二十分ぐらいの」
「ちょっと久々知くん、人の個人情報を勝手に開示しないで」
「友達、ってのはわかったよ。何でついてきたんだ」
「野次馬精神から」
「そんなにばっさり切り捨てないでよ。そもそも移動するのを提案したのはおれなんだからね」
確かに校門前で警察と長話したくないってのには同意したけど。出来ればこのファミレス以外がよかった。意味などない、なんとなく、だけど。おれは通報までは昨晩誰にも目撃されてない筈だからね。あーちゃん以外には。
「だから話に入り込む権利があると? ひどい理屈だ」
「そんなつもりじゃないですよ、お巡りさん。おれは、ま、立会人、オブザーバー」
「野次馬、通りすがり、他人、第三者」
「そんな所。何かあったとき、目撃証言が必要でしょ」
勘右衛門はまるで意味のない御託を並べる。その口ぶりだと、まるでおれが何かをやりとげてしまうのを期待しているように聞こえる。おれ自身に後ろぐらいところがあるからそう聞こえるのだろう。
まだ名乗ってないけど食満です
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