忍者ブログ
あまり時間がないのでここだけ更新しています。 その日書いた分をまとまりなく記事にしています。 ある程度まとまったらHTMLにする予定です。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 もう終わっちゃってて、誰も見に行けないんだから書く必要ないんじゃないかと思った。


 でも書く。


 良かった点と悪かった点を箇条書きで。

 良かった点
・ギャグのセンスと間と勢い
・全キャストの演技
・一部曲のメロディ
・原作・アニメファンを前提とした演出等

 悪かった点
・脚本のプロット
・歌
・ダンス
・殺陣
・客のマナー

 悪いとまでは言わないけどもっと頑張って欲しかった点
・音響
・装置
・衣装


 多分数値化して評価すると、悪い点の方が多いので、高得点にはならない。

 でもそれを補って余りある程、良かった点が大きいので結局良い舞台だったんですよ!!!


 悪かった点について先に書きます。

 脚本は、既に書きましたが整合性が取れていない。
 ただし上演時間が短い舞台だと良くあることなので、そんなに大きなマイナスにはならないです。

 歌・ダンス・殺陣はダンス以外は脇役に上手い人がそれぞれ配置されてはいるんですが、主役の6年6人は褒められる点は一つもありません。
 歌は潮江がパートによっては頑張ってましたが、でも全パート上手くいって、六人全員がそのレベルで、それでも歌メインのミュージカルだったら金返せレベルです。
 この三つの要素だけで見たら、学生劇団でももっと頑張ってる所あるよなあ、っていうぐらいのレベルです。
 でもそれを期待して見に行く人なんていないだろうから、良いんだろうと思います。
 もっと上手い人がいたら、骨のあるミュージカルになってたでしょうが。

 客のマナーはホント酷い。
 私は一回目は公演が始まって結構すぐの日に行ったんですが、その頃はそんなにマナーは気になりませんでした。
 しかし公演日数が進む毎に、どんどんマナーが悪化して行っていました。
 暴れるとか叫ぶとか、いくらああいう趣旨の舞台でもやっちゃいけないと思うんですよ。
 「やばいやばい」「かわいい」「仙様」「こへ~」というのを、上下左右から叫び囁き続けられました。
 あとカップリングを囁いてるのも聞こえたかな。
 とてもいたたまれない気持ちです。
 後ろの席の方の声がものすごい耳元で聞こえたりとか。どんだけ前のめりになってるんですか。
 そもそも囁くこと自体マナー違反だし。
 赤壁さんが小平太を蹴り飛ばすシーンで、世界の終わりのような悲鳴を隣で上げたりとか。
 椅子は蹴るし。
 曲中の手拍子で手を横に振りすぎて、何回も腕を殴ってくる方もいました。
 思い出すと本当に数えられないぐらい、マナーの悪い行為がありました。
 役者さんも客のリアクションが大きすぎて、芝居の間を取りかねているシーンが何回かありました。
 役者さんの中には公式ブログで苦言を呈している方もいらっしゃったので、本当に最悪だと思います。
 本人に言わせるって本当に最低ですよ。
 こんな風に客のマナーが悪いままでは、舞台そのものの評判も下がってしまうのではないかと思います。

 また、個人的な意見なんですが、こういった行為が許容されるような内容の舞台が、今後忍たまを題材にして作られるようになって欲しくないと思っています。

 音響自体はマイクの切り忘れ・入れ忘れとかのミスがあったぐらいで、目立って悪いわけじゃなかったんですが、六年の歌を聴いているとどうも、なんとかできなかったのかと思わずにはいられません。
 歌は階段の上り下りをしながらも切れたりしていなかったので、ほぼ録音のようでしたが、それならもっと音量とか音程とかを何とかしろと。
 多分編集はリバーブかけただけですね。
 音節で突然音量上がってたりしたから確実にコンプもかけてない。
 音程は本当にもっと本気で編集しろと、絶望先生のキャラソンを聴きながら思いました。


 良かった点は説明しがたいんですが、とにかく畳み掛けるようなテンションの高いギャグが良かった。
 前途のように原作ともアニメともノリは違うんですが、どちらかというと原作よりかな?
「何頭の中でおにぎり六等分してるんだ」
「ならばお前はおにぎり100個を端から一つ残らずきれいさっぱり食い尽くせると言うのか」
「具が同じじゃなければな!」
 この辺りのセンスは上手いと思いました。
 こういう台詞がすっと出てくるぐらいのお笑いレベルが自分にも欲しい。
 あと宝禄火矢に点火した潮江の重々しい「ミュージックスタート」とか。
 こういうギャグは原作でもアニメでも無いものですね。


 つまり今回のミュージカルの大きな見所は、些細なことで大騒ぎする六年にあると思うんですよ。
 仲間内で馬鹿なことをやっている時と同じような、そういう楽しさ。

 15歳っていう設定ですけど15歳には見えないですね。
 それは役者さんが殆ど20代だからっていう訳じゃなくて、アホの度合いが大学生ぐらいのような感じがしたんです。
 でもファンは六年を15歳とは微塵も思ってないだろうので、設定としては正しいと思います。
 食満の中二病も実際の中二より大学一、二年ぐらいの中二病レベルですよね。

 専門の学校に行ってるから自信持っちゃうんだよなーって思いながら見てました。
 こういう大学生見たこと有るよ。
 というか自分の中の恥ずかしい記憶が蘇る気がして、あの食満を悪く言うことができない……。

 学生のくせに「俺もあのくらいできる。むしろ俺の方ができる。俺を使えばいいのに」と言ってしまう感じ。
 ああああああああああああああああああああああああ!!!!!!
 できるんだったら何でそんなところで燻ってんの? っていう話ですよ。

 そんなリアルアホだからこそ、テンション上がって大騒ぎするのが楽しい。
 そんな感じ。


 まあそんな楽しい六年のアホさを支えていたのがキャスト陣の演技です。
 これは食満が偶に噛んだりして素に戻ったりした以外は特に言うことない。
 予測なんですが、メインキャストの六人はそれぞれの役に自分の中の若さというかアホさというかそういうのを重ね合わせて演じてたんじゃないかと思います。
 それぐらいリアルな若さでした。

 漫画の中のキャラクターとして台詞を再生するだけではなくて、役として人格として解釈してくれていたということが本当に嬉しく思います。


 ギャグが原作ともアニメとも違うと書きましたが、原作のネタは随所に盛り込んであります。
 だいたい落乱における六年のお約束的な台詞や展開・行動は外さずに入っています。
 その辺が落乱よりと思わせる所以ですね。
 しかしそのネタの説明のために冗長になっていたり、説明が無くて突拍子がなかったりしたところもあったので一長一短ですが。
 でも自分が知っているネタが使われると、やっぱりオタクは嬉しいですね。


 総じて原作ファンなら楽しめる内容でした。
 原作ファンでなくとも、ミュージカルを求めず笑える舞台が好きなら楽しめる内容でした。
 ミュージカルを求めていても、中劇場以下の規模で偶にあるどうしようもないクオリティの歌やダンス、殺陣を「そういうもんだ」と思える人なら楽しめます。
 大劇場系しか見てなくて落乱は興味ない笑える舞台も好きではない、だったらきついかもしれない。

 とにかくメインキャストが皆はまり役だったのは、すごい事だと思います。

 しかし次があるなら普通にミュージカル俳優を連れてきて欲しいです。
 例えば五年なら、一人が歌メインで活動している人、二人がダンスメイン、二人が殺陣メイン、そんな割合でいいから。
 全員全部できる大スターを持ってこいってわけじゃないので。

 でもどうやらドームとの契約している舞台みたいなので、いつもあの舞台に出ている若手が主役で出るのは仕方ないんでしょうね。



 あ、そういえば結構話題になっている食満のキャラ付けに関してなんですが、これは原作とアニメにおけるキャラの違いぐらいの違いです。
 原作だろうがアニメだろうが、あまり登場しないキャラが沢山登場して性格が固まってきた時に「○○はそんな事言わない」状態になる方は今までも落乱・忍たま界隈で結構見掛けましたが、そういう程度の話だと思ってます。
 だから「○○はそんな事言わない」状態になりやすい人は観ない方がいいかもしれません。
 もうDVDが出れば、っていう話ですが。

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
E-Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
TrackbackURL:
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
ブログ内検索
バーコード

Template "simple02" by Emile*Emilie
忍者ブログ [PR]