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あまり時間がないのでここだけ更新しています。 その日書いた分をまとまりなく記事にしています。 ある程度まとまったらHTMLにする予定です。
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 幼い子供の腕のようなものが!
「見るな!」
 ハッとした。背後から凛々しく甲高い声が、身を突き刺すような鋭さで投げられた。
 あーちゃん。多分恐らく状況から推測するにそれは間違いなくあーちゃんが放った叫びだ。
 そして彼女は自らの髪を全身に絡み付けたまま、猫のように四足で地面を滑走し、勘右衛門の目前に転がる子供入りのバッグの所まで駆け抜けると、再び両手でそれを抱え上げ、ガードレールを飛び越えて公園の中へ飛び込んだ。
「待て!」
 勘右衛門が吠えた。
 土を蹴って公園を逃げ惑うあーちゃんに向かって。
「あいつだ、実行犯だ!」
 それは、確かに、正義の敵意を抱いた叫び声だった。さっきまで腰を抜かしていた癖に。
 彼女を。何だって? 彼女が、何だって? 彼女に?
 実行犯。何の? 死体遺棄? 拉致? 殺人? 犯罪者?
 ……手段も理性も秩序もクソもない。これだけは。あーちゃんに対するこのことだけは。この感情だけは、まだ未成熟なままでいる。
「兵助、早く来い!」
 公園の中心で勘右衛門がおれを振り返り叫んでいた。
 走った。
 三者三様。
 彼女は多分、恐怖に。
 奴は恐らく、正義で。
 おれは、多分これは、愛と呼ぶのだと思う。
 勘右衛門の手が彼女を絡めとる前に。
「兵助?」
 影が、驚き動きを止めた勘右衛門の顔の上に、落ちた。
 おれの影。
 おれは躊躇いもなく、速度と体重とありったけの力で、勘右衛門の鼻っ面をぶん殴った。


これではこの久々知アホではないだろうか
自分で勘右衛門連れてきてまずいばれたって
こうなるのは予測できたのでは
死体持ってるかも、っていうのが冗談だったんだよねってことなら不自然さはだいぶ減るだろうか
後で修正しておこう

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