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 超良かった。
 いやほんと良かった。

 忍たまミュージカル観ました。すごく良かったです。
 でも一つ注意する点があるとしたら、男一人で観に行くとあり得ないほどのアウェイ感があるということです。
 彼女か子供に一緒に行ってもらった方が絶対にいい。
 どっちもいないので一人で行きました。
 ほんとすいません……。そんな気持ちになりました。


 でもホント良かったです!
 全体の構成として見ると、ミュージカルとしてはナンバーは少ない方ですね。
 ストレートっぽいです。重要シーンは全部台詞です。

 オケは録音かな。でも開演前に客入れ曲は無く、音出ししてるっぽい楽器の音が聞こえていたのでもしかしたら裏にオケがいたのかもしれません。
 でもパンフレットには指揮者の名前はなかったからやっぱり録音か。録音+ピアノギター辺りのみ生演かな?
 録音でも音楽はすごく良かった。
 こういった舞台で音質や演奏が安っぽいのは仕方ないですが、メロディが良かったので盛り上がりました。
 特にクライマックスの赤壁さんとの対決~ドクタケとの対決のBGは無茶苦茶良かった。
 うろ覚ええですけどメロがアコギだったかな。ちょっとエスニックっぽい感じで和物としてのイメージと舞台的な華やかさが出てて良かったです。
 歌だと大黄奈栗野木下穴太登場時のソロと、六年登場時のダンスナンバーが特に良いメロディでした。
 勇気100%のアレンジもすごい良かったですね。ジャニーズ的な爽やかさとは違った、優しい明るさのある曲になってました。
 音楽のYoshizumiさんという方は舞台とかのサウンドトラックやってる方なんですね。ピアノの人かー。ピアノの人はメロディが良いという印象があります。

 歌は穴太と食満が上手かった。ていうか穴太の人上手すぎ。他はそれなり。
 テンポの遅い曲になると、声が出ていないのでオケの後ろに引っ込んでました。
 これは私が観に行った回が疲れていたからなのか。でも音響さんなんとかしてやってよとは思いました。
 でも凄く駄目って程じゃなかったです。こういった中劇場系のミュージカルとしては、それなりだったんじゃないでしょうか。
 ただ決して歌声単体で良いってのは穴太以外無いんで、そこは期待しない方が良いです。
 歌詞は5割は聴き取れません。それはまあ、普通です。

 ダンスは数ありませんでした。必見的なナンバーは無し。
 その代わり殺陣が多かったので、舞台上の動きはかなり激しかったです。
 それなりに頑張ってたと思います。主役陣より脇の方が動き良いのは……仕方ないか。
 ていうかこれで稽古期間一ヶ月とかすごいなあ。

 演技は全然問題なかったです。役者さん達全員、むちゃくちゃ役に入ってると思いました。
 素に戻ってしらけるというシーンは当然ありませんし、そもそもキャラクターとして違和感を抱かせる役者さんはいませんでした。
 そこまでは当然として、どの役も見ていて好感が持てるような感じでした。これは大事です。
 しかし赤壁さんは最初ちょっと邪気眼っぽくて笑ってしまった。脚本ですが。
 ちょっと皆さんカミカミでした。仕方ない、そういう日もある。


 そんな感じです。
 気になった点は、動く黒パネルによる場面切り替え、後半のナンバーの少なさ、髪型や衣装がやっぱり不自然なのと、一部機材の不調? ぐらいですかね。
 一回マイクが死んでました。
 あと土井先生がいきなりピンマイク殴ったのも恐かったなあ。多分アドリブでやっちゃったんだと思うんですが、逆叩けばよかったのに。
 衣装メイクはそこまで再現しなくても、とやっぱり思いました。見慣れるかと思ったんですが、最後までちょっとだけ不自然でした。あとちょっとです。
 やっぱり潮江と食満は見分け付かなかったし。衣装はアレンジしちゃっても良いと思うんですけどね。
 あ、あと二時間一五分の休憩無しはきついです。トイレ行きたかったです。
 最初の赤壁さんとの対決辺りで一度合唱入れて、休憩挟めばよかったのに。

 次に期待するのは、掛け合い的なソロのある熱いナンバーの追加ですね。
 レミゼのア・ベ・セー・カフェみたいな。
 六年ならやってくれると思ったのになあ。それを凄く期待していた。
 でもああいうのは脚本も曲も演出も難しいというのはありますが。
 しかしあんまり熱いナンバーなかったんですよね。激しいのはあったんですが、こう、熱いのが。
 曲として入るのは基本的にレビュー的なシーンと、ネタシーンのみで、感情をぶつけ合うような演技入りのナンバーはありませんでした。
 そういうのを期待しているので次よろしく。

 あともう一個凄く気になったのは、どこにも録音用のマイクが見当たらなかったことです。
 普通は天井からつり下がってますよね。元々ない劇場なんでしょうか。それとも隠し?
 録音してないってことになると、CD発売が無くなってしまう。
 曲が凄く良かったので、それは寂しいです。


 以下はネタバレかな。

 細かい話をすると、穴太と赤壁さんがむちゃくちゃ格好良かったです。
 穴太は歌上手いは動き良いは演技良いわで、舞台を引き締める良いキャストでした。
 正直穴太の歌が無かったら六千円も払えません。六千円の内の半分は穴太と赤壁さんが占めていると思いました。
 穴太役のさけもとあきらさんという方は東宝が多い方みたいですね。基本アンサンブルで、名前付きソロ有りの役をいつもやっているっていう感じっぽいです。
 東宝っぽい歌い方だなーと思いました。
 ああいう日本的クラシックなミュージカルを聴くと安心します。
 歌の上手さとソロの数のバランスも非常に良かった。演出さんは凄く良く考えてますね。
 あれだけ上手くてソロが少ないと客もキャスト陣もテンション下がるでしょうし、逆に一人だけソロが多すぎても客は飽きますからね。
 良いバランスでした。

 赤壁さんは、何かさんつけて呼んでしまう感じなんですけど、普通に格好いいキャラクターでした。
 尼子先生はこういう格好いいキャラクターをたくさん出していきたいのではないでしょうか。
 雑渡さんとか照星さんとかと同じ系統のプロ忍者キャラです。ギャグ無し。
 前途の通り最初ちょっと自分の能力について色々解説しまくり、性能チートな邪気眼キャラっぽかったんですが、六年全員との対決と食満との対決の辺りから人格が見えてきて、普通に格好良くなりました。
 六年全員との殺陣シーンは本当に格好いい!
 正義の味方みたいでした。これが見たかったんですよほんとありがとうございました。
 赤壁さん役の末野卓磨さんはドラマ主体の人なんですかね。あんまり舞台の情報は出てきません。
 その割には殺陣上手いなーと思ったら、特技がテコンドーとか少林寺拳法とかそもそも殺陣とか、そりゃ上手いですね。
 手作り感溢れる地味かつ微妙な忍者の衣装が、演劇臭がして嬉しくなりました。
 あとストーリーとあまり関係のない新吉とのエピソードが、演劇臭が充満してて嬉しくなりました。

 メインで良かった役を上げるとすると、伊作ですね。
 結構ネタが多くて面白い舞台だったんですけど、伊作はその中でも相当美味しいネタキャラでした。
 伊作落下のシーンは必見です。

 潮江の紅白房つきの槍がかっこよかったあれ欲しい。もっと房がふさふさしててもよかった。


 同人的な話をすると、赤壁さんは同人的にも流行ると思う。
 何しろイケメン敵忍者でしたから。ギャグ無し。
 赤壁×食満が来ると思う。
 しかし私が流行りそうとか言うと特に流行らない事が多いので、やっぱり流行らないような気もする
 でも流行った時に、実は先に予言してたんですよとか言えると楽しい気がするので言っておこうと思いました。

 もしかして既に赤食やってる人いたらすいません。
 

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