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あまり時間がないのでここだけ更新しています。 その日書いた分をまとまりなく記事にしています。 ある程度まとまったらHTMLにする予定です。
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 鬱蒼と茂った木々の隙間……濃い緑が覆うその隙間から、強烈な陽光が額に疎らに落ちてくる。チカ、チカ、と、目の裏まで焼き付けるような、原始の光だった。
 額からすうっと汗が滴り落ちた。眼球だけを動かして、頬を伝って落ちる汗の滴を、顎をじれったくくすぐり、ポタと地面に落ちた汗の一滴を、睨みつけた。
 気温はさして高くはない。頭上から途切れ途切れに射しこむ光は強烈ではあるものの、森深い影の中は、初め震えるほどに寒かった。
 だのに汗が出る。
 あてどもなく歩き続けた躰が火照っている。混乱と不安と焦りの渦巻く頭が、思考の回転数を遥か超えて熱を持っている。
 あてもない。たよりもない。確信もない。しかしじっと留まっているわけにもいかなかった。
 足元で見たこともないような太い虫がうぞうぞと走り去った。それを追うように、細かい虫が列をなしている。
 ぎょっとして、足を止めた。
 虫どもの列が割れる。娘の足に、せわしなくのろのろした速度で数匹がにじり寄ってきた。
 真夏のアスファルトの上を歩いていたはずの娘の足は、頼りなげな薄いサンダルのみの上に乗っている。それも一晩で既に泥まみれの襤褸と化している。
 素足に虫が取り付く。背筋にぞわぞわと不快感の痺れが走り、娘は慌てて虫の取り付いた方の足で宙を蹴るように振った。
 小さな虫どもが落ちていく。
 わずかな怖気が意識に残る。
 自分の浅い呼吸だけが耳に聞こえている。
 また、歩き出した。

 ここはどこなのか。
 気がつくと、森の中に倒れていた。全く見覚えのない場所だ。



夢小説をー書くとーだいぶ前にー言いましたー
また頭から書きなおそうかとなんとなく
頭しか書いてなかったが

思いついた文章を書いているだけなんです
リハビリ?

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