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悪化している、と思う。
このミュージカルは確かに女性の方が沢山見に来ていますが、構成や脚本、演出だけで見てみると、老若男女楽しめるようにと配慮されてると思うんですよ。
単純明快で王道なテーマなんか本当にそうだと思う。
思う思うって不確定でアレなんですが、そう思ってるっていうことを前提に以下話します。
客のノリは多分、テニスの王子様とかのイケメン系のミュージカルと同じなんだろうと思います。
確かにそういう側面もあるものの、もう一方小さい子供向けでもあるわけですよ。
だからイケメン系ミュージカルそのままのノリだとちょっと駄目なんじゃないかなーと思う。
とにかくそう思ってるんです。
せっかく色んな層が楽しめるように配慮されてるんだから、色んな視点で楽しみましょう。
とにかく上演中すぐ悲鳴を上げたり暴れたりしたら駄目です。
暴れるのはとにかく論外です。
前の人の椅子とか、すごく蹴りやすい位置にありますけど、そこ椅子で人が座ってるから蹴ったら迷惑にも程があります。
もちろん手を顔以上上に上げるのも、左右に振り乱すのも駄目です。
悲鳴上げるのも、そりゃ悲鳴待ちの間があるシーンもありますよ。
そこは悲鳴上げた方が良いでしょう。
でもシーンが続いていて、役者さんが演技や台詞を続けている間は、静かにして下さい。
台詞が聞こえなかったら元も子もない。
後ろの小芝居やアドリブで興奮するのもわかります。
でもそこで叫んだらシーンの勢いを中断してしまいます。
折角役者さんが良いテンションで流れを作ってやっているのに、そこを観客が阻害してはいけません。
それは何回も見てシーンを覚えて、というわけではなくて、間を読むんです。
役者さんはそういう間もちゃんと作ってくれてますから。
落ち着いて観ていればわかります。
あと曲で手拍子するのも、なんでも手拍子すりゃ良いってもんじゃないですから。
だって手拍子して欲しい時はちゃんと役者さんが手拍子の動作してるじゃないですか。
バラードで手拍子とか歌ってる方にしちゃ嫌がらせ以外の何でもないから。
拍取れなくなるわ雰囲気ぶちこわしだわいい事なんにもない。
テンション上がるのはすごくよく判ります。
楽しい舞台ですしね。萌えも沢山あります。
でもだからってテンションに任せて行動していいってことは、絶対に無いです。
それはミュージカルだからどうこうではなくて、沢山の人がいる場所だからっていう社会的に極々当たり前の状況だということを今一度思い出せば、判るはずです。
とか書いてみたけど、これがイケメン系ミュージカルのノリなんだ! って言われたら、そうなんですかね。
でもイケメン系ミュージカル、以外の要素も沢山あるミュージカルだと思うからなあ。
ここ数日ミュージカルの話をしているのが、何か気持ち悪いテンションだと読んでいる方はお思いでしょうが、これは忍たまのミュージカルの出来が良かったとかそれ以上に、私がミュージカルが大好きであるというそれだけなんです。
ミュージカルが大好きです。
ミュージカルを否定する人間は敵です。本当です。敵です。
もちろん総括的な話、ミュージカルを否定する人間などこの世にいないと思いますので、敵は皆無です。
忍たまじゃなくてもミュージカルを観に行くとこういうテンションになりますので……。
ただ忍たまだからここで語れてしまうので、気持ち悪い様がこう、明らかになってしまったというだけなのです。
劇場の隅々までチェックして気持ち悪いなあとお思いでしょうが、忍たまじゃなくてもミュージカルなら事細かにチェックします。
何度も公演を重ねている舞台なら、物販の増減までチェックします。
とにかくオタク気質なので、重箱の隅をつつくように色々見ます。
気に入った公演の音源は、外国ものなら原語版と日本語版とその他の国のも揃えてみるぐらいはします。
そしてオケの演奏技能、編曲の違い、役者の演技力、演技の方向性とかとにかく色々聞き比べます。
オタクなんです。
つまりこれが素です。
気持ち悪くてすみません。
しかし今のテンションは良いミュージカルを見た後のテンションです。
確かに忍たまは技術的にはそこまで良いミュージカルでは無かったのですが、それを差し引いても本当に良いミュージカルでした。
良いミュージカルを見た後のテンションなんです。
本当に楽しい、勢いのあるミュージカルでした。
ストレートの舞台もオペラも見るんですが、その中間のともすれば中途半端とすら言われてしまう日本のミュージカルがなんか大好きです。
歌もダンスも演技も、専門でやっている舞台には到底及びもしない、しかしテンションは涙出るほど高いから日本のミュージカルは良い。
異様なテンションですよね、日本のは。
アメリカ、イギリスのとは明らかに違う。
あと取っている回、一回は一緒に観に行ってくれる子がつかまりました。
良かった良かった。
その子のために一公演追加して取ったんだけどね!
もう一回は男友達と見に行くことになりそうです。悲しい絵面です。
勿論お互いオタクなので周りがご家族とお姉様方だらけでもなんら気にしませんよ。
その二回以外は結局一人で行きます。
腹筋に力が入る発音だ。
感想三つ目。
物販とか公演周りについて。
販売物はパンフとアニメグッズのみ。
まあ一発目で過去公演の写真とか売れないですしね。
キャストの写真集とかCDとか売ってるかなとも思いましたが、写真集はともかくCD出してる人はいないだろうなあ。
ロゴとかの入ったストラップとか携帯の画面カバーとか、そういうのが欲しいと思いました。
パンフは24ページ1500円。大変割高です。
ほぼキャストの紹介。あと17期DVDの告知とアニメイト?か何かのコスプレ衣装の広告。
キャストの経歴も土井先生までしか載ってません。他は名前とプロフィール写真のみです。
所属劇団・事務所も載ってるとよかったです。
とはいえ音楽座のアレみたいにしつこいほど主演の情報を載せて一冊雑誌作れとは言いませんが(しかしアレは無料だった気がする)、それにしてもキャストの人数はそんなにいないので必然ページ数は少なくなります。
だからつまり何しろ内容が薄い。
一人で見に来た奴が開演まで時間潰せないじゃないですか。悲しすぎる。
自称忍術研究家の公演とはあまり関係のないコラムを載せるとか、一部ナンバーの楽譜・歌詞を載せるとかして水増しして下さいよ。
一人の30分を何とかして下さいよ。
楽譜載せて下さい。お願いします。
折チラも数凄い少なかったです。4枚ぐらいだったかな。
クラシック系に行くとパンフ以上の分厚さのあるチラシの束を貰えますよね。
関係者の仕事とかどうなってるのか知りたい。
あと役者さんの所属劇団の傾向とか。
いや別に折チラの数とか結構どうでもいいんですが、ただ一人の30分が、寂しいから……。
オペラグラスの貸し出しは無し。
ちょっと当てにしてたので残念です。
でも最後列でもそこまで離れてないので、全体的な演技はオペラグラス無しでも大丈夫だと思います。
表情は視力が良くないときついかな。
私はコンタクト付けて1.0ぐらいのような気がしますが、後ろの方の席だと潮江と食満の見分けが付きませんでした。
細かい表情は当然見えません。
座席数は765。中劇場クラスです。有名所だと四季の秋劇場や芸劇の中ホールより百ぐらい少ない規模ですね。でもホールとかの規模も合わせるとそれよりも数段小さい印象です。座席も小さめ。
オケピ無し。舞台自体も秋劇場、芸劇中ホールよりも狭いような気がします。芸劇の半分ぐらい? もっと狭いかな。
座席は一階席のみですが、かなり傾斜の強い形になってます。
一番後ろの席だと前途の四季秋劇場の二階席の二ブロック目と同じぐらいの距離感のような気がします。
なので一階席ですが、後ろの方は見下ろす形になります。でも秋劇場の三階席ほど下を向かなくても良い、と思う。
傾斜が強いので、前の席の人が帽子をかぶっていたり前屈みになったりしても後ろの方の邪魔にはならないと思いますが、周囲の迷惑を考えてあんまりそういう行為はしない方がいいですね。
オタクは姿勢の悪い人が多いので、前屈みは特に気を付けた方が良いと思います。私はとても気を付けます……。
多分忍たまのミュージカルではいないと思いますが、ものすごい髪をアップにした女性もとても邪魔です。
ものすごい髪を盛ってる男性も勿論邪魔です。いないと思いますけど。
帽子は舞台を見慣れてないと盲点だと思います。実際公演中もかぶってる方結構見掛けたんで、これから観に行く方はファッションに注意して下さいね。
始まったら脱げば良いだけなんですが。
ホールは隣の何かのショップとオープンに繋がってます。
外にモニターとかは置いて無かったと思います。退席したら多分中の様子は見れないです。
クロークもコインロッカーも無かったような気がします。地方からの遠征とかで荷物が多い方は注意して下さい。でも東京ドームシティのどっかにはコインロッカーもあるでしょう。
トイレは男子トイレも女子トイレもあったような気がする。
たまに女性客が多い舞台だと男子トイレが潰されたりするんですが……忍たまはどうだろう。どっちも一カ所しか無かったと思うので、多分大丈夫ですが……。
芸劇のテニスの王子様にスタッフで入った時に、男子トイレを探して彷徨ってる男性客に声を掛けられたことが数回あります。切ないよね。
あと年配の女性客の多い舞台だと、例え潰されてなくても平気で男子トイレに入ってこられる方いますよね。女子トイレ混んでるからって。せめて人が居ない時を見計らって下さいよ。
でも休憩無いんでトイレはあんまり関係ない気がする。
ドリンクバーやカフェも無いですが、まあ休憩無いんで関係ないです。ポップコーンは売ってました。でも公演中は食べたら駄目です。
公演周りはそんな感じ。
感想は以上です。多分。
また観てなんか思ったら書きます。
追記。あんまり事務的?な内容もどうかと思ったので、昨日ぐらいに気付いたこと。
赤壁さん役の末野卓磨さんのブログを見ると、どうやら忍たまのミュージカル直前(確か前日夜)の緊張でブログを開設したらしい。
なんかちょっと嬉しいですね。
ブログ見ると役について結構しっかり書いてありますよ。
あと十八日だったかのカーテンコールでの発言の真実とか。
つうか凄いイケメンですよね。個人的に今回の役者の中では素でも一番格好いいと思います。
脚本は、基本はギャグ、コメディで、シリアス部分もギャグ部分もアニメのノリとも原作のノリともちょっと違います。
普通の少年漫画みたいな感じでした。友情・努力・勝利のノリ。正確に言うと諍いと敗北も入ります。それにしても王道です。
ギャグ部分は原作アニメ両方から小ネタを拾ってきているので、両方をしっかり見ている人の方が楽しめます。パロディ系です。
でも見て無くても充分楽しめるとは思います。
ただ、整合性には欠けます。
ストーリーに関わる大きな矛盾が2、3カ所ありました。目をつむりましょう。
多分ここみたいな二次創作系サイトの感想を読んでいる方が気になるのは、どのくらい女性を意識した脚本・演出なのかってことだと思いますが、多分女性というか腐の人が見たら女性を意識してるだろうと思うことは間違いないです。
しかし私は後で他の方の感想を読んで、そういえばそういう感じだったのかなあ、と思いました。
そのぐらいです。
一番美味しいラインじゃないですかね。
六年同士で抱き合ったりとかもあったんですが、多分役者さん同士のアドリブ的な動きで狙って出たものじゃないと思います。
過去自分がああいう役やった時、それぐらいはその場のテンションでしてたので。
舞台上のテンションの高さってほんとハンパ無いですからね。
装置と照明について。
地味です。低予算というか、しっかり金額分仕事しましたよって感じ。
場面転換が多く、場面毎の場所設定もコロコロ変わる舞台なので所謂抽象舞台です。
ドラマのセットのように、明確な場面を設定した装置ではなくて、何か抽象的なアレです。三段舞台でした。
なので具体的に装置を作り込めないのは判りますが、もっと目を引くような華やかなオブジェクトとかあっても良かったんじゃないかと思いました。
そもそも衣装がみんな同じなので、舞台上が貧相なのは否めないです。
照明も特に工夫もないので、やっぱり貧相に見えます。
地味でつまらないという訳ではなかったのですが、もっと派手だったらチケット代への不満も減ったんじゃないかと思います。
装置と照明が派手だとちょっとお金かかってる舞台みたいな気がするじゃないですか。
音響は歌の所でちょっと書きましたが、音量のバランスが悪い所がありました。
そもそもオケ含むBGが少し引っ込んでいたようにも思えます。もうちょっとハイファイでも良いんじゃないかなー。喧しいぐらいでも。台詞はマイクが有るから聞こえなくなることは無いし。
音量のバランスと言えば、歌は録音だろうという感想も見たのですが、私はどっちかよく判りませんでした。
確かに口の動きと合ってない所もあったような気もしますが、録音ならもっと音量のバランスも音程も編集できたんじゃないでしょうか。
パンフレットにもレコーディングスタジオとエンジニアのクレジットはないし。
まああと何回か観に行くので、同じ所で失敗してたら録音ということで。
オケは録音だろうと昨日は書きましたが、良く考えたら録音じゃなくて打ち込みだろうと思います。楽器の録音があるとしたらピアノギターベースぐらいでしょう。スタッフクレジットにも楽器の人の名前はない。
ただまた音響というか音楽の話ですが、殺陣のBGを和物でよくある太鼓ドコドコ系にしなかったのは良かったと思います。
あれはあれで好きですが、よく聴く感じなんで。忍たまの世界観ともちょっと違う気もします。
仮に録音だとしたら、劇場に録音用のマイクがついてなかったのは既に録音した音源があったからってことでしょうか。
それなら公演を録音して無くてもCDは出せますね。ナンバーだけになっちゃいますが。
でもスタジオ録音であのクオリティのCDは正直いらないなあ。
というかスタジオ録音ならCDいらないなあ。
ミュージカルのスタジオ録音は、企画盤じゃない限りあんまり魅力はないというか。
そもそも編曲から録音媒体で聴く用になってないのが多いですし。
歌よりBGが欲しい。歌も欲しいが歌はソロ部分全部さけもとあきらさん吹き替えでお願いします。
それは冗談ですが、こういう企画のミュージカルでスタジオ録音のCDって出たりするんですかね?
舞台収録が当然出ると信じている。
細かくケチを付けてしまうのは、明らかに「ハマる一歩手前状態」です。
というか既にハマってる気がします。
今後vol.2以降(今回がvol.1と書いてあった以上、次かその次まで予算は組んであると思います)、チケット取りづらくなるんじゃないかと本気で心配です。
テニスの王子様のミュージカルとか、友人の話を聞くにもう戦争みたいですもんね。
一応当日券も出るが、遅れていくと買えない。平均して8、9割の席が埋まっている。
その程度の人気が出ると良いですね!
ケチ付けない話。
伊作役の人は、小屋入りしてから暇さえあれば奈落に落ちてみていたんじゃないかと思います。
自分なら隙あらば落ちる練習をします。
休憩の度に、「落ちてきて良いですか」と言います。
赤壁さんはツンデレというよりもクーデレではないだろうか。
ツンは少ないです。クーです。もっとこう、殺しにかかってくるような憎しみ溢れるツンが好きです。
昨日食満が歌うまいと書きましたが、上手かったのはもしかしたら潮江の方だったかもしれません。
見分けが付かなかったのでどっちか判りませんでしたが、主役だからきっと食満の方に上手い人持ってきてるだろうと思って食満と書きました。
他の方の感想を読むと、どうやら潮江だったようです。
でも潮江は大失敗してるパートありましたよね? いやそれが食満か?
録音じゃないとしたら失敗してない日もあったのかな。
そういえば六年のキャラが違うみたいな感想も見ましたが、正直アニメと原作でも相当キャラが違うので全然ブレは感じませんでした。
そもそも二次創作だし。アニメの要素も入っているから三次創作か。
それを抜きにしても役者さんが自分の中でしっかり人物を消化しているような感じがして良かったです。
たとえ言動を似せても役に入ってなかったら見てていたたまれないですからね。
ていうか、見る前まではそれを一番心配してました。
杞憂でした。本当に良かった。本当に本当にありがとうございました。
あんまり関係ないすごい個人的な話なんですが、私の今のところの目標は月に2~3回の割合で大劇場系ミュージカルを観に行けるぐらいまで生活水準を上げることです。
今でも他の趣味とかを切りつめれば別に行けないことはないんですが、どうしても同じ音楽系なら後に残る分CD買おうとなってしまうので。
ほんと舞台を観るのが趣味です、っていうお金持ちになりたい。
いやほんと良かった。
忍たまミュージカル観ました。すごく良かったです。
でも一つ注意する点があるとしたら、男一人で観に行くとあり得ないほどのアウェイ感があるということです。
彼女か子供に一緒に行ってもらった方が絶対にいい。
どっちもいないので一人で行きました。
ほんとすいません……。そんな気持ちになりました。
でもホント良かったです!
全体の構成として見ると、ミュージカルとしてはナンバーは少ない方ですね。
ストレートっぽいです。重要シーンは全部台詞です。
オケは録音かな。でも開演前に客入れ曲は無く、音出ししてるっぽい楽器の音が聞こえていたのでもしかしたら裏にオケがいたのかもしれません。
でもパンフレットには指揮者の名前はなかったからやっぱり録音か。録音+ピアノギター辺りのみ生演かな?
録音でも音楽はすごく良かった。
こういった舞台で音質や演奏が安っぽいのは仕方ないですが、メロディが良かったので盛り上がりました。
特にクライマックスの赤壁さんとの対決~ドクタケとの対決のBGは無茶苦茶良かった。
うろ覚ええですけどメロがアコギだったかな。ちょっとエスニックっぽい感じで和物としてのイメージと舞台的な華やかさが出てて良かったです。
歌だと大黄奈栗野木下穴太登場時のソロと、六年登場時のダンスナンバーが特に良いメロディでした。
勇気100%のアレンジもすごい良かったですね。ジャニーズ的な爽やかさとは違った、優しい明るさのある曲になってました。
音楽のYoshizumiさんという方は舞台とかのサウンドトラックやってる方なんですね。ピアノの人かー。ピアノの人はメロディが良いという印象があります。
歌は穴太と食満が上手かった。ていうか穴太の人上手すぎ。他はそれなり。
テンポの遅い曲になると、声が出ていないのでオケの後ろに引っ込んでました。
これは私が観に行った回が疲れていたからなのか。でも音響さんなんとかしてやってよとは思いました。
でも凄く駄目って程じゃなかったです。こういった中劇場系のミュージカルとしては、それなりだったんじゃないでしょうか。
ただ決して歌声単体で良いってのは穴太以外無いんで、そこは期待しない方が良いです。
歌詞は5割は聴き取れません。それはまあ、普通です。
ダンスは数ありませんでした。必見的なナンバーは無し。
その代わり殺陣が多かったので、舞台上の動きはかなり激しかったです。
それなりに頑張ってたと思います。主役陣より脇の方が動き良いのは……仕方ないか。
ていうかこれで稽古期間一ヶ月とかすごいなあ。
演技は全然問題なかったです。役者さん達全員、むちゃくちゃ役に入ってると思いました。
素に戻ってしらけるというシーンは当然ありませんし、そもそもキャラクターとして違和感を抱かせる役者さんはいませんでした。
そこまでは当然として、どの役も見ていて好感が持てるような感じでした。これは大事です。
しかし赤壁さんは最初ちょっと邪気眼っぽくて笑ってしまった。脚本ですが。
ちょっと皆さんカミカミでした。仕方ない、そういう日もある。
そんな感じです。
気になった点は、動く黒パネルによる場面切り替え、後半のナンバーの少なさ、髪型や衣装がやっぱり不自然なのと、一部機材の不調? ぐらいですかね。
一回マイクが死んでました。
あと土井先生がいきなりピンマイク殴ったのも恐かったなあ。多分アドリブでやっちゃったんだと思うんですが、逆叩けばよかったのに。
衣装メイクはそこまで再現しなくても、とやっぱり思いました。見慣れるかと思ったんですが、最後までちょっとだけ不自然でした。あとちょっとです。
やっぱり潮江と食満は見分け付かなかったし。衣装はアレンジしちゃっても良いと思うんですけどね。
あ、あと二時間一五分の休憩無しはきついです。トイレ行きたかったです。
最初の赤壁さんとの対決辺りで一度合唱入れて、休憩挟めばよかったのに。
次に期待するのは、掛け合い的なソロのある熱いナンバーの追加ですね。
レミゼのア・ベ・セー・カフェみたいな。
六年ならやってくれると思ったのになあ。それを凄く期待していた。
でもああいうのは脚本も曲も演出も難しいというのはありますが。
しかしあんまり熱いナンバーなかったんですよね。激しいのはあったんですが、こう、熱いのが。
曲として入るのは基本的にレビュー的なシーンと、ネタシーンのみで、感情をぶつけ合うような演技入りのナンバーはありませんでした。
そういうのを期待しているので次よろしく。
あともう一個凄く気になったのは、どこにも録音用のマイクが見当たらなかったことです。
普通は天井からつり下がってますよね。元々ない劇場なんでしょうか。それとも隠し?
録音してないってことになると、CD発売が無くなってしまう。
曲が凄く良かったので、それは寂しいです。
以下はネタバレかな。
細かい話をすると、穴太と赤壁さんがむちゃくちゃ格好良かったです。
穴太は歌上手いは動き良いは演技良いわで、舞台を引き締める良いキャストでした。
正直穴太の歌が無かったら六千円も払えません。六千円の内の半分は穴太と赤壁さんが占めていると思いました。
穴太役のさけもとあきらさんという方は東宝が多い方みたいですね。基本アンサンブルで、名前付きソロ有りの役をいつもやっているっていう感じっぽいです。
東宝っぽい歌い方だなーと思いました。
ああいう日本的クラシックなミュージカルを聴くと安心します。
歌の上手さとソロの数のバランスも非常に良かった。演出さんは凄く良く考えてますね。
あれだけ上手くてソロが少ないと客もキャスト陣もテンション下がるでしょうし、逆に一人だけソロが多すぎても客は飽きますからね。
良いバランスでした。
赤壁さんは、何かさんつけて呼んでしまう感じなんですけど、普通に格好いいキャラクターでした。
尼子先生はこういう格好いいキャラクターをたくさん出していきたいのではないでしょうか。
雑渡さんとか照星さんとかと同じ系統のプロ忍者キャラです。ギャグ無し。
前途の通り最初ちょっと自分の能力について色々解説しまくり、性能チートな邪気眼キャラっぽかったんですが、六年全員との対決と食満との対決の辺りから人格が見えてきて、普通に格好良くなりました。
六年全員との殺陣シーンは本当に格好いい!
正義の味方みたいでした。これが見たかったんですよほんとありがとうございました。
赤壁さん役の末野卓磨さんはドラマ主体の人なんですかね。あんまり舞台の情報は出てきません。
その割には殺陣上手いなーと思ったら、特技がテコンドーとか少林寺拳法とかそもそも殺陣とか、そりゃ上手いですね。
手作り感溢れる地味かつ微妙な忍者の衣装が、演劇臭がして嬉しくなりました。
あとストーリーとあまり関係のない新吉とのエピソードが、演劇臭が充満してて嬉しくなりました。
メインで良かった役を上げるとすると、伊作ですね。
結構ネタが多くて面白い舞台だったんですけど、伊作はその中でも相当美味しいネタキャラでした。
伊作落下のシーンは必見です。
潮江の紅白房つきの槍がかっこよかったあれ欲しい。もっと房がふさふさしててもよかった。
同人的な話をすると、赤壁さんは同人的にも流行ると思う。
何しろイケメン敵忍者でしたから。ギャグ無し。
赤壁×食満が来ると思う。
しかし私が流行りそうとか言うと特に流行らない事が多いので、やっぱり流行らないような気もする
でも流行った時に、実は先に予言してたんですよとか言えると楽しい気がするので言っておこうと思いました。
もしかして既に赤食やってる人いたらすいません。
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